なんちゃってコンサートレポ
なんちゃってコンサートレポ
ネタバレ注意報が出ていましたが、5月11日の中野サンプラザで無事ツアーも終了したのでようやくレポートをアップ出来ます~。セットリストは閉演後会場に貼り出してあったので助かりました~(撮影禁止だったのでメモメモ~。こういうところもアナログな達郎さんらしいですね~)
達郎さんのライブは今回初参戦であります。今回のツアーにここ富山が入っていてちょっとビックリ。というのも達郎さんが、富山でライブをしたという記憶がないからであります。MCで達郎さんもおっしゃっていましたが、なんと23年ぶりとのこと。おとなり金沢では6年前にライブ(ポケットミュージックツアー)したそうですがその時のツアーでは富山からはお声がかからなかったとのこと。23年前といったらあたしゃ~24歳です。その頃は仕事が死ぬほど忙しく音楽どころではなかった時期だったので達郎さんの情報も入っていなかったのでしょう。達郎さんを聞き始めたのは学生時代。大瀧詇一さんとともに一時期よく聞きました。確か当時竹内まりあさんも聞いていたのでプチファンだったのですが、
二人が結婚するとかなんとかでそれからあまり聞かなくなったと記憶しています~(オレのまりあをとりあがったな~!?笑)
おっと道それました~、本題へ~。さすが達郎さん、富山でも?チケットはあっという間にSOLD OUT。大物アーチストでありますね~。平日ですが午後6時30分開演なので、ちょっと早めに仕事は終えて~いざ会場へ。向かいの駐車場からホールの裏へ。トラック3台止まっていました。3台ともなればセットも大掛かりなのかな~とちょっと期待大であります。会場内は人・人・人でありました。入り口にはジャックスさんからのお花が置かれていました。グッズ売り場はすごい人でありましたが、先にパンフレットは買っておこうと並んで買って会場内へ。席はほぼセンターでスピーカーからもほどよい距離のところでありました。ステージを見ると何やら古きアメリカのダウンタウンな雰囲気のセットが組まれてありました。いや~お金かけてますな~。一昨年の中島みゆきさんといい勝負であります。 予定では3時間のコンサートだそうです(お話好きな達郎さん3時間で済むのかなとちょっと思いましたが~)
開演時間になってBGMの中、セット奥の扉からバンドメンバーが出て来られ配置につかれて最後に達郎さんが登場~!!オ~~~~~ッ!!!ブルーのシャツにジーンズ&ニット帽姿。黒?のテレキャスでいきなり小気味よいカッティングで始まりました~(♪SPARKLE)
カッティング、うめ~~~~!歌、超うめ~~~~!!であります。会場は1曲目からノリノリであります。音もとてもバランスがいい。さすが音にはめっぽううるさい達郎さんであります。それにしてもスリムなお姿。昔と変わらぬ体型であります。
ここで私事ですが、なぜか達郎さんの歌っている姿を見たとたん「グッと」こみあげるものがありました。歳のせいか?こういう感じは「中島みゆき」さん以来であります。「なごみ~ず 2days」の時もやばかったな~。送り手と受け手の間で何か感じるところがあるんだろうと勝手に思っています。
3曲続けて(♪SPARKLE、JUNGLE SWING、BLOW)の熱唱のあとMCであります。先ほども書きましたが富山は23年ぶりとのこと。「積もる話しもありますのでゆっくりいきましょう~」と、(♪DONUT SONG)
オ~オ~オ〜〜〜、君とだけドーナッツ♪ 盛上がりますな~~~。達郎さんはドラマやCMなどタイアップしている曲が多いのでなんちゃってファンは助かります~~~。
前日2月4日で56歳になったとのこと。ここで拍手がありましたが、ご本人は「拍手されてもどう反応していいのやら」と照れておりました。
56歳ということもあって体力はどうしようもない、声もいつまで出るか分からないけれど、出来る限り歌っていきたい、CDアルバムも出していきたい!と、いままでにないぐらい?積極的に活動していこうという意気込みは半端ではないことを感じました。そう、諸先輩方が、がんばっているからな~とも。特に小田和正さんに対しては「あの年齢であの声ははすごい!」と。それと70歳頃の「三波春夫さん」のステージを見たけれどこれまたすばらしかったとも。 そこまでやれるかな~~~~とおっしゃっていました。がんばれ!達郎!! ちなみにキーはオリジナルのままで下げていないとのこと。
(♪夏への扉)
さて、今回このツアーをやろうと決めた本当の理由が達郎さんから。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、大阪フェスティバルホールの取り壊し~ビルに立て替え。達郎さんはこの大阪フェスティバルホールがとてもお気に入りで、それは最近のホールは音がタイトなところが多い中、ここはとてもマイルドで歌っていてもとても気持のちいい今となっては珍しいホールだそうです。そのホールが取り壊されると聞くや否や、もちらんその件に対し異を唱えたわけであります。なんでこんないいホールを取り壊すのだと。立て替えの理由には「耐震化」があったそうです。残念ながら達郎さんの声は届かなかったのですが、大阪フェスティバルホールさんから12月最後の4日間を達郎さんのために空けてくれたそうで、最後にやってくださいませんかとのご好意を快く受けたそうです。大阪フェスティバルホール最後のゲスト公演アーチストとして刻まれる訳であります。達郎さんにとっても思い出の公演となるわけであります。そこで、どうせライブやるんだったら大阪フェスティバルホールを組込んでツアーにしてもいいのではと。というわけで今回のツアーが決定したのであります。昨年12月から始まったこのツアー、達郎さんの「思い」がいろいろ詰まっていたのであります。
23年前に富山でのコンサートは今は取り壊された「富山市公会堂」。映画館みたいなホールだったな~と(笑)ここ(オーバードホール)はちょっとバブリーな作りですな~とも。各地でホールが取り壊されているなかこのホールは大丈夫かもしれませんが取り壊されませんように~と願っておられました。大阪フェスティバルホールの神様に捧げるということで歌ってきた「♪ついておいで~Follow Me Along~」。その後、大阪フェスティバルホール以降のツアーでも歌うことにしたそうです。
ここ6年ツアーが出来なかった言い訳?を語られてました。まずは所属事務所のお偉いさんとの関係。還暦世代の幹部が多かったので、上からのプレッシャーは結構あったそうです。やれCD作れだのツアーやれだのと。そうなると天の邪鬼な達郎氏はかたくなな方向へ。そして、長年、ツアーメンバーだった2人が他のアーティストに取られてしまったこと。前述の幹部の方々はすっかり入れ替わって今や平均年齢が40歳台とのことで、所属アーティストの中で自分とまりあさんが一番の年長者になってしまったと。でも今の若い幹部は「ゆっくりやってください」ということでこれまた逆にがんばってやるかということに。おかげで「竹内まりあ」のプロデュースはしっかり時間をかけられて良かったということでした。
ツアーメンバーにかんしてはいつまでも待っていられないとのことでドラムとサイドピアノを刷新することに。特にドラムは1年半かけてじっくり選んだそうです。若干24歳のドラマー小笠原拓海君。山下洋輔さんのところでもまれ、ジャズだけでなくポップスもバッチリだそうです。達郎さんはベタ褒めでしたですね。今後、日本のドラム界を引っぱっていける天才だと。シュガーベイブ以来いろんなドラマーとやってきたけれど、はじめた頃の雰囲気に一番近くて今のメンバーがこれまでで一番だとも言ってました。(後にシュガーベイブのメンバーだった大貫妙子さんがNHKホールでのライブを見に行かれたそうですが、「♪Down Town」ではなぜか涙が出たと自身のラジオ番組でおっしゃっていました。この番組のゲストが達郎さんだったんですが、小笠原君は、自分たちが若かった頃の雰囲気を思い起こさせられる「何か」を持っているとのことでした。若者から学ぶことがいろいろあるとも言っていました)今後に期待のドラマーです。 その小笠原君のソロを難波さんとやさしい目で楽しげに見ている姿は今でも焼き付いています。がんばれ、拓海!!(♪PAPER DOLL)
ということで、バンドメンバーをば。
Drams : 小笠原拓海
Bass : 伊藤広規
Acoustic piano & Rhodes : 難波弘之
Keyboards : 柴田俊文
Guitars : 佐橋佳幸
Saxophone : 土岐英史
Background Vocal : 国分友里惠、佐々木久美、三谷泰弘
「♪さよなら夏の日~FOREVER MINE」は女性陣ノックアウトでしょうね~。わたしもやられました!?ここでバンドメンバーは一旦下がって、「達郎さんひとりアカペラ」が始まりました~。ハンドマイクで歌い上げるそのボーカル力はすさまじい! ♪バラ色の人生~ラヴィアンローズ、CHAPEL OF DREAMS、 Have Yourself A Merry Little Christmas、We wish you a merry Christmas の4曲。何か聞いているともうすぐクリスマスなのかな~と勘違いしそうでした~(♪バラ色の人生~ラヴィアンローズ後にマイクを落としてしまうアクシデントがありましたが大丈夫だったようです)
途中MCで、ツアーになると毎回おもしろネタを仕込んできたらしいのです、今回はネタをどうするか!?あの綾小路きみまろさんのCDを2枚買ってネタに出来ないかと聴いていたそうですが、あまりにブラックすぎてこれは無理だなと。でもちょっとだけきみまろさんの「物まね」を~。達郎さんが物まねを~~~、笑いましたわ~。
「ひとりアカペラ」ですが、多くの若い記者から、とある質問が。「多重録音はどういうデジタル処理されているのですか?」というもので、達郎さんからすると??な質問。そもそもまだレコードだった時代からやっているわけで、当時は今のようなデジタル技術はなかったので、1回1回テープにとって重ね録りしているわけで、その労力は現在も変わらないそうです。ここで昨今のデジタル技術に対して。今はアイドル4人いても録音15分、編集で6時間というのがまかりとおっていて、多少音が外れていてもデジタル処理でどうにでも出来る。それは「商品」としてはいいかもしれないけれど、それらは決して「生きたもの」ではないとバッサリでした。
ここから録音方法についても。レコード(アナログ)からCD(デジタル)に変わった時、相当悩まれたそうで、自分の思う音にはほど遠いと。しかし、なんとか機材を駆使してそこそこ品質になったと思ったら、今度は今では主流のハードディスクレコーディング。はっきり言って使い物にならないと。本気で音楽業界から足を洗うことを考えてそうです。
達郎さんというと「デジタル」なイメージがあるかもしれませんが、あのお方は超~~~アナログな方です。日曜のお昼の自身のラジオ番組では、リクエストはいまだに手書きのはがきのみ。だからセットリスト撮影禁止だったんですね。ボタンを押してハイ終わりより、自分の文字で書く!違いはお分かりだと思います。「便利」は「自分力」を落としていくだけなのであります。私もコンサートレポートは手書きであります。メモメモであります。書けないときは自宅に帰ってから夜遅くかかってもCampusノートに思い出したことを書き出すのであります。
最近は隠し録りされている方がチラホラいらっしゃいますが、それってどうなのかな~と。目に焼き付ける、脳に刻むってことをした方が「自分力」は上がると私は思います。
さて、バンドメンバー戻っての「♪クリスマス・イヴ」であります。いや~生で聴けるなんて感動です~。セットの背景の空に星が流れましたです~~~。
ここでのMCで、クリスマスシーズンになると近所の方々から「またいそがしくなりますね~」と言われるそうですが、忙しいのは「曲」だけなんですけど~と。
達郎さんお気に入りの「蒼氓」しみる歌です。詞がいいですね~。続いて「♪Get Back In Love、BOMBER」2曲。
ここでは、体力は落ちたけれど、記憶力はまだなんとかと。そう、達郎さんは何も見ずに歌って演奏しているのです。これはすごいなと。でもご本に曰く「ここまで歌詞2回間違いました」と。それでもすごいです!わたしなんか右から左ですから。若い頃憶えたものは意外と残っているんですけどね~。 達郎さんはいままで出した曲に関しては未だ何も見ずに歌えるらしいです。なんという記憶力! そう言えば、何も見ないふりしてというのもありました。どこぞの大統領もそうですが、衛星放送などでやたらある方向ばかりを見て歌っているアーティストが多いと。からくりとしては「プロンプター」であります。今ではニュースでアナウンサーが使っていて一般的ですが、歌詞、コード、へたするとMCまでということであります。ステージ上に大きな液晶パネルがあればそれは「プロンプター」であります。それを見て歌っているなと思われるのが嫌で、ステージに埋め込んでいるアーティストもいっらしゃいますね。これは1回使うとやめられなくなるそうです。自分力を維持するために、意地でも使わないとおっしゃっていました。自分の歌ぐらい憶えろと。
56歳になったので、そろそろ落ち着いて「ディナーショー」なんかという話しもあるそうですが、あんなもの絶対やらない!ホール以外の会場、特に武道館やドームではやらない!!
コンサートホールにこだわりがあるんですね。ホールにはホールの「気」があるそうで、いろんなアーティストがたくさん行ったホールからはすごく大きな気を感じるらしいです。そう言った意味でも「大阪フェスティバルホール」はとてもいい「気」をかんじられたホールだっただけに残念だったそうです。
続いて「Let's Dance Baby」。ここで総立ち状態~。この曲は途中クラッカーが鳴るところがあるのですが、コンサートでもクラッカーを実際に鳴らしていました。私の席の後ろから硝煙のニオイがしました~。最前列のお客さんも「パ~~ン」とやってましたですね。楽しい楽しい~~~。
さてそろそろってかんじで「♪高気圧ガール」です。盛り上がりも絶好調であります。
デビューして30数年、ヒット曲も20年以上たって、普通ならそういう曲は「懐メロ」と言われがちですが、Rockは「魂」があれば懐メロにはならないのだ~!!と、「♪RIDE ON TIME」!!青い~~~水平線を~♪鳥肌ものでした。曲の最後は恒例の?地声で。マイクから離れる離れる。最後はセット後方のドアまで下がってホールに響き渡る声で歌っておりました。すげ~~~~!!なんという地声のすばらしさ。そうとう声帯が強いんでしょうね~。聞くところによると普通の話し声もけっこう大きいらしいです。ひそひそ話はできないと。
ここで一旦袖に下がってアンコールを待ちます。
拍手喝采の中、メンバー再登場!!
「♪ずっと一緒さ」、一番あたらしい曲ですね。ジャケットがなんとも達郎さんらしいかな。いい曲です。
「♪アトムの子」、NHK BSで手塚さんの特集番組を毎週やっていますね。好きな曲です。で、このあとサプライズがありました。♪Happy Birthday to you~~~がメンバーから。お客さんも一緒に歌いました~。袖からはケーキが登場! 達郎さん、照れてましたですね。「してやられました」と。ロウソクの火を吹き消して~。おめでとう達郎さん!!
テンション上がりまくりの中「♪Down Town」であります。お~~~、オレたちひょうきん族や~~!? ノリノリであります~~~。
ここで、席に座ってくださいとうながされMC。「大変な時代、決して安くないチケット。そういう中から「山下達郎」を選んでコンサートに来てくれてありがたいの一言です。悲しいことや苦しいことがあったら「山下達郎」の曲を聴いてください」と暖かなお言葉。ジ~ンときたな~。 達郎さんのコンサートツアーは昨年12月から始まったわけですが、まさにリーマンショックで日本も大きな影響を受け続けているさなかのツアー。ラジオ番組でおっしゃていましたが、今回のツアーはいつもと違うお客さんの「気」をかんじていたそうです。だから、今回のセットリストは「前向きな」ものしかセレクトしていないそうです。とにかく元気でがんばってほしいという達郎さんなりの思い入れがあったそうです。
さて、デジタル時代、簡単にツアーの情報も出せるわけですが、まだ20カ所以上残りありますのでネタばれはくれぐれも~と釘を刺されました~。了解であります。
「♪Your Eyes」でコンサートは終了。にこやかに礼をしながらの達郎さんでした。
全24曲、3時間ちょっとのコンサートでしたが、行って良かった。いい意味で頑固でよくしゃべる方でありますが、しっかりとした芯のあるぶれのないアーティストだと再確認しました。年上の懐の深さも感じました。こういう方が世の中にたくさんいれば日本も元気になると思います。
時々でいいので新しい曲、コンサートをお願い致します!!今回のコンサートは本当に良かった。なにもかも。ありがとう~達郎~~~!!!また行くで~~~!!!!
つたない文章、表現力の乏しさ、誤字脱字、そんな中最後まで読んでくださってありがとうございました。感謝であります~。
♪SET LIST
1. SPARKLE
2. JUNGLE SWING
3. BLOW
4. DONUT SONG
5. 夏への扉
6. ついておいで〜Follow Me Along〜
7. PAPER DOLL
8. さよなら夏の日
9. FOREVER MINE
10. バラ色の人生〜ラヴィアン・ローズ〜
11. CHAPEL OF DREAMS
12. Have Yourself A Merry Little Christmas
13. We wish you a Merry Christmas
14. クリスマス・イヴ
15. 蒼 氓
16. Get Back In Love
17. BOMBER
18. Let’s Dance Baby
19. 高気圧ガール
20. RIDE ON TIME
アンコール
1. ずっと一緒さ
2. アトムの子
3. Down Town
4. Your Eyes
2009.2.5(thu.)
@ AUBADE HALL
17:45/open 18:30/start
晴れのち雨
★ S席 M列 23番