なんちゃってコンサートレポ

 
 


 

フォークルネッサンス’06

ホスト:伊藤敏博 ゲスト:伊勢正三、indigo blue、門倉有希、加藤いづみ(敬称略)

◇ 8月20日(sun) 開場:pm 1:00 開演:pm 2:00

◇太閤山ランド野外劇場  天候 晴れ

◇全席指定/5,000円 1列25番

このイベントに正やんが出演するのを聴いたのは、この企画を主催されているFOB企画さんの会員の方(Tさん、THANKS!)からでした。チケットが一般販売される一ヶ月前に会員先行予約販売というのがあって、さっそく予約をお願いすることに。どのあたりの席になるか保障はないとのことでしたが、チケットが届いたのを見てびっくり!一番前ではありませんか。正面ではありませんがなかなかいい席。正やんの立ち位置からすると少し右側となります。ここで問題が、スクリーンコンサートの時も一番前でしたが一番前ゆえに、メモがとれないということです。果たしてどうしたものか?これは開催前日まで悩むことに(記憶力わるいからな〜)


生正やんは2002年の映画「なごり雪」のスクリーンコンサート以来4年ぶり。

ちゃんとしたライブだと前年の山本潤子さんとのジョイントライブ以来となります。2003年ニューアルバム「garden」をリリースされたときは、もしやもしやと淡い期待を抱いていたのですが、昨年の「garden final with strings」で、このツアーもないのか〜と、ちょっと落ち込みましたが、待ちに待って今回のイベントへの参加、なにがなんでも行ってやる〜〜〜(這ってでも〜)それぐらいの気持ちで今回は臨みました。一瞬たりとも見逃さないようにと。開演前に懐かしい方と逢ってお話をすることができました。

 以上、思い込みの激しいコンサートレポートでした。記憶が曖昧なので、MCの部分前後しているところもあるかと思います。その辺りはご勘弁ください。長々とつたない文章を読んでくださりありがとうございました。 

※ 事前に熱中症対策等太閤山情報を教えてくださった(Wさん、ありがとうございました) 

※ 今回はメモはむずかしいと思い、無地の団扇に、簡単なキーワードだけ書く事にしました。

※ この模様はKNBラジオで8月27日と9月3日に伊藤さんの番組で放送されます(正やん特集は9月3日)

2時に開演、ホスト役の伊藤敏博さんと地元テレビ局の女性アナウンサー(浴衣姿)で登場。(※この2人で毎週日曜日「フォークルナッサンス」というラジオ番組をされていて、今年で4回目のライブイベントがここ太閤山ランドで行われる事に。)一連の挨拶のあと伊藤さんが「サプライズ1」を明かしてしまったのです。なんと浜口茂外也さんがいらっしゃっているとのこと。ステージ右奥のリズム楽器関連は茂外也さんのなのだと納得。では左側のキーボードは?いろいろ想いは膨らむのでした。


今回出演者の皆さんは前日入りされて、夜にとある居酒屋さんで前打ち上げされたそうです。


まずは「indigo blue」のお二人。新曲と合わせて4曲披露。「start over」だけ(失礼)は聴いた事がありました。ボーカルのリナさんの歌声はパワフルでした。相方のコウイチさんはなかなかいい味出していらっしゃいました。完成されたスタイルだな〜と。さわやかなお二人が印象的でした。続いて、ホスト役の伊藤さんの登場。体は小さいが声はでかい!さすがであります。数曲披露した後「フォーク万華鏡コーナー」が。所謂、フォークメロディーであります。「白いブランコ〜友よ〜青葉城恋歌〜22才の別れ(イントロのみ、あとでひかえていますから〜)〜神田川〜夏休み」最後はあの名曲「サヨナラ模様」ここで、伊藤さんから門倉有希さんが紹介される。どうも門倉さんが伊藤さんの「景子」という曲をとある番組で熱唱されたのが評判となってそれからのお付き合いだそうです。そこで伊藤さん伴奏で門倉さんが「景子」を。そのあとは5曲熱唱。演歌の方とは思えない、ウェスタンな衣装でした。ぴったりとしたシャツだったので結構暑そうでした。それにしても胴が薄かったです。どこからあの声がでてくるものかと。

門倉さんのあとは加藤いづみさん。バックに2人(プラネタリウムという方とのこと)、ベースとアコーデオンで。これがなかなか新鮮でした。アコーデオンのなんともヨーロピアンなかんじとベースがうまく合っていてよかったです。

加藤さんもスリムでした。芸能人の方、特に女性は気をつかっていらっしゃるのだな〜と変なところでプロ意識を感じました。「好きになって、よかった」はやはりいいね〜。さわやかな歌声の加藤さんでした。


西日が射してきた午後4時すぎ加藤いづみさんのステージが終了し、正やん用に機材のセッティング。奥から正やんのギターが2本(T’sTサンバーストとMartinD-28 Custom)ステージ後ろに出現。こんな蒸し暑いのにT’sTはいいとしてMartinは大丈夫なのだろうかとちょっと心配になりました。ビンテージものですからね〜。そして正やん専属の音響の「Take5」の方がいらっしゃいました。大分からご苦労様です〜。茂外也さんもやおらチューニングに。麦わら帽子にサングラス、赤ベースの派手なアロハに短パン姿、どこぞの怪しいおやじに見えました〜。わたしの目の前のキーボードも準備され、どなたが弾かれるのかな〜と。細井さん、まさか伊勢夫人!?などと思っていたら、どこぞで見かけたお顔が・・・佐藤準じゃ〜ないですか〜〜!いや〜、正やん、浜口茂外也さん、佐藤準さん、なんて贅沢なメンバーなのでしょう。これは期待大と確信しました。(ナマ準さんはKazeのコンサート以来かな)


セッティングも終わり、アナウンサーの方の紹介でいよいよ正やん登場です!

でた〜〜〜っ!待ちこがれた正やんは、今日一の熱い拍手に迎えられ、笑顔で軽くおじぎをしながらステージ中央へ(ここで最初の正やんコール#1をば)

正やんと言えば白いシャツですが、この日は黒の細いストライプにキラキラと光る小さいラメのようなものが付いたシャツに白のピンストライプがはいった黒のパンツに黒の靴ですっきりとスマートに決めていらっしゃいました。それにしてもなんであんなに格好いいんだろう〜。お腹も出てないし、縦縞の衣装だったのでタダでさえ細い正やんがより細さが強調されていました。髪はかなり長かったです。でもいやらしくないし暑そうでもない。こんな54歳、めったにいませんぞ。(※はっきり言いまして、正やんの時はもうかなり入り込んでしまっていたので、細かい事は覚えておりません。その辺りはご勘弁ください。)


軽くあいさつされて「今日は耳なじみのある曲を」ということで1曲目は「海岸通」(Martin)正やんの例のイントロからはじまる。茂外也さん、準さんもさりげなく入って流れるようにはじまる。正やんは左足を引き気味で目を閉じながらやさしい声で歌っていました。3人の息はピッタリ!昔々からの仲だからなせる技なんだろう。なぜか正やんの髪(後れ毛)と親指の爪ばかりみておりました〜。


今は「つま恋」のリハーサル中とのこと。その「つま恋」ゆかりの曲ということで「置手紙」(T’sT)個人的に「置手紙」を生で聴くのは初めてだったと記憶しています。白の正やんピックで例のフレーズを。イントロが終わるとピックをポロッとすてて指弾き、歌へ。映像やCDではよく見聞きしますが、この3人での「置手紙」も負けず劣らずよかったですぞ。バックの2人のコーラスがいい!男2人でむさくるしそうですが(?)さすが大御所です。正やんは言う事なしです。明日「つま恋」でもいいくらいばっちり完成しておりました。最後のリフはステージぎりぎりまで出てきてくれて、いや〜、頭真っ白になりかけました。かっちょいい〜!!!(拍手喝采でありました) ※落としたピックがちょっと気になっていました。


やおら「じゃ〜第一回盛り上がりといこうかな」で「ささやかなこの人生」(T’sT)準さんも茂外也さんも盛り上がってきました。青春ソングはついつい口ずさんでしまいますね。会場が大盛り上がりの中、なぜか涙が出そうになりました(こらえましたけど) いろんな思い(4年ぶり、高校生の頃からの憧れの人、想い出)が一気に押し寄せてきたという感じで、目の前での出来事が夢のように思えました。このときはほんとうにヤバかったっす。 

正やんはノリノリで演奏。この曲は盛り上がりますわ〜。ちゃんと拍手のリズムが変わるあたり、会場のお客さんとも息ピッタリでした。ということはほとんど正やんファンだったのかな??(演奏後の正やんコール#2)


盛り上がりに盛り上がったせいか演奏後の正やん「あっついね〜〜〜」と素直な感想をば。この日は34℃まで気温が上がったのと、ステージの後ろをテントや幕で目隠しして後ろからの風がまったく入らなかった上に照明も当たっている&西日も当りだしたので相当暑かったと思います。準さんはステージ後の日陰に避難。茂外也さんもタオルで拭き拭きしておりました。

ここで正やんの富山でのつらい思い出話。どうも富山によばれた夏の野外コンサートは暑い時ばっかりだったそうで「魚津・八尾・一里野音楽祭」とフェーンのときが多かったそうです。(※一里野はお隣、石川県なんですが〜と突っ込みを心の中で) 出来れば氷見とか能登沖の舳倉島(へぐらじま)に行ってみたいと本音もチラリ。

で、開き直ったのか!?「今日はワイルドにいってみようかな」と椅子に座って「あまり聴いた事ないかも知れませんが」と「堤防のある町」(Martin) 今回、ジョイントコンサートということもあって選曲はおそらくオーソドックスなものになってしまうだろうなと思っていました。仕方ありませんが・・・。そんな中、この曲をセレクトしてくれてうれしかったです。「あまり聴いた事ないかも知れませんが」って、何をおっしゃいます。この曲知らずして正やんファンとは言えないでしょう〜!!(と、また心の中で)間奏のハーモニカ(ブルースハープ)はとても清々しくてよかったな〜(久々に練習してみるか!?)

時折、吹く風と蝉の声の中、準さんのメロディ、茂外也さんのリズム、正やんの歌はすごくよかった。西日が少し黄色く色づいてバックの緑と会場がいい雰囲気で、この感じは心に残るな〜などと思いながら聴いていました。個人的には今日一番でした〜。いつの間にかわたしも歌っていました。


ここでメンバー紹介。まずは茂外也さん。「伊藤君が最初にばらしちゃったからあれですけど今回のサプライズだったんですよ」と正やんは「焼そばを売っているおじさんみたいでしょう」と。確かに麦わら帽子に赤いアロハシャツで短パン姿、サングラスかけたヒゲはやしたおやじですからね〜。で、浜口倉之助さんの息子さんであることが紹介され、会場から拍手・拍手。(※加藤いづみさんのステージ中、右奥のテントから、会場の様子を伺っていた怪しいお姿が私の位置から良く見えました。ちょっと笑ったな〜) さて、続いてはサプライズ2の「佐藤準さん」準さんにはモロ西日が当っていたので、正やんが「ちょっと涼みにこっちおいでよ」と準さんは前までは出てきませんでしたが、キーボードの横でしゃがみこんでおりました(会場からクスクス笑い声が)

最近では米倉涼子さん主演のドラマ(番組名忘れました。悪女役でいい場面になると曲が流れるらしいです)の音楽を担当されたり、少し前では今井美樹さんの作品にも参加されたり映画音楽など多方面で活躍されていることを正やんから紹介がありました。正やん曰く「昭和30年代のあまり食料状態が良くなかったわりにはあんなに大きく成長して、おかしいいな〜」と。確か180cmはあったはず。髪も短くされ板前さんみたいなかんじでしたね。お二方とも正やんとは旧知の仲。レコーディングやライブでお世話になったんですよと。

ここの3人は皆「スマスマ」出演暦ありでして。茂外也さんはユーミンと、準さんは正やんと。「まさかスマップと一緒に歌うことになるとは〜」と照れながらおっしゃていました。で、サポートのお二人とも「正真正銘、東京生まれのおぼちゃま」と正やん。地方から出てきた正やんにとっては、うらやましい限りなのかな。でも2代目ってプレッシャーあるらしいしね。それが偉大だとなおさらですね。


メンバー紹介が終わって「夏らしい曲」ということで「ほんの短い夏」(T’sT) 実はこの曲、ただいまコピー中なのですが、コードが途中わかりにくいところがあったので、ちょっと参考までにじっくりと左手中心に見させていただきました。間奏のソロ部分はまだまだおぼつかない私ですが、正やんはいとも簡単に弾かれてました〜(当たり前ですが) 8月も終わりのイベントにぴったりの選曲だったですね。93年に発売した曲ですが、まったく色褪せないのが不思議です。そこが正やんの曲の特徴でもあります。決して「懐かしの・・・」ではなく、13年前の曲を「ちょっと前の曲」と表するあたり物理的な時間だけではなく感覚的な時(とき・一瞬)を大切にされているのだな〜と思いました。


さてここから、またもや「富山湾は怪しい〜」発言が〜。相当、富山湾に興味があるのか?それしかネタがないのか??確かに、富山湾にしかいない生物がいますし、蜃気楼もでます。海底に木が埋まっていたりします。この辺りは「正やん、また言ってるな〜」と思いながらうんちくを聞かせていただきました。(鱒寿司ネタが出なかったのは幸わいでした!?)


「さてちょっと盛り上がってみようか」「準備はいい?」と言って始まったのは「海風」(T’sT)うぉ〜〜〜〜〜っお!! アレンジは茂外也・準さんバージョンで、これがなかなか跳ねててよかったな〜。間奏に正やんがギターソロ弾くのって最近では珍しいのではないかな〜。冒頭の「う〜〜〜みかぜ〜」や

「とても寂しい時〜」のコーラスもきっちり決まっていて格好よかったな〜。今回はこのコーラスがKEY POINTでした。正やんもノリノリで楽しそうだった。が、肩から胸の辺りは汗でびっしょり。本人もおっしゃっていましたが、「あまり汗かかないんだけど、今日はね〜」でも暑さの中がんばっているその姿で我々も一層盛り上がりました。(正やんコール、連発です)


さ〜て、これからもっと行くぞ〜と思ていたら、「最後の曲になっちゃいました」と。会場からは「え〜〜〜〜〜っ!」と。わたしも「えっ、もう終わっちゃうの!?」と思いました。時間の経つのは早い(待つのは長かったのですが)

最後の曲は「22才の別れ」(Martin) 半分真剣に聴いていましたが、もう半分では「もうこれで終わっちゃうのか〜」とちょっとさみしかったです。

終わった後は、やんやの大拍手。さてアンコールでもと思ったと同時にMCのお二人が登場して伊藤さんが「アンコールしたい気持ちはわかるんだけど。次の曲を皆さんで歌って終わりにしたいと思います」「この季節にピッタリの曲です」みたいなことを言っておられました。お二人がつないでいる間、今回の出演者の方のセットアップ。ゲストの皆さんは皆前日入りして前打ち上げをされそのときの話で、正やんの焼酎のこだわりの飲み方、日本酒は吟醸酒より純米酒などなど、伊藤さんと正やんのトークがありました。その中で今年の大イベント「つま恋コンサート」のことも。伊藤さんの番組でツアーを企画しようとしててらしいのですが、チケットは即日完売だったの計画は断念されたらしい。現在、リハーサルの真っ最中で、かぐや姫としては50曲余を演るとのこと。それも酸素吸入器なしで!(たぶん、裏で吸ってると思いますが〜)会場のお客さんの中で行かれる方もいて、正やんが「気をつけて来てくださいね」と。(わたしは生中継観戦組です〜)


セッティングが終わって出演者全員とお客さん全員での「なごり雪」(T’sT) 準さんのイントロで始まって、ベースが入って・・・イルカバージョンのアレンジでした。皆で大合唱となりました。なんか一体感がでてよかったな〜。賞味3時間余でしたがいいイベントでした。終わった頃には西の空にオレンジ色のお日様が。余韻を残しつつ、皆さん三々五々に帰宅の途へ。

わたしと友人2人は、もしかしてと思い出待ちすることに。時間が経つにつれ人がいなくなり、正やんファンらしき人は我々2人だけ(意外と富山の人って淡白なのね〜!?) 残念ながら、目隠しされたテント内にすでに大型のタクシーが用意されていて、用意していた「garden本とサインペン」は出番なかったですが、出てきた車の窓からTシャツ姿の正やんが我々に応えてにっこり笑顔で手を振ってくれました〜。 これだけで幸せ〜でしたね。

今回つくづく思ったのは私は正やんが、本当に好きなんだな〜と改めて実感、憧れの人であります。唯一無二であります!! 今度はソロで富山にいらっしゃってください。お待ちしております(また4年後か!?正やん58・9歳になるけど〜) つま恋の成功祈っております〜。 

スモークドガラス越しではない窓越しの正やん〜。